Apple Watchは他のApple製品との連携が抜群です.今回はその中でApple WatchとMacの連携で生活が便利になるTips.

iPadやiPhoneがいくら高性能になってきたとはいえ,Macの生産性の高さはいまだ健在です.MacBookを抱えたビジネスマンをよく見かけますし,Macで写真編集や動画編集を行なっているクリエイターの方も多いです.
そんなMacには大切な情報がたくさん入っているので,パスワードでロックを掛けていると思います.しかし,毎回Macを開くたびにパスワードを入力するのは結構面倒.パスワードが長ければ長いほど,その面倒さは増えていきます.基本的にセキュリティの高さとそのためのめんどくささはトレードオフです.

Apple Watchならセキュリティの高さを保持したまま,めんどくささを無くすことができます.地味な機能かもしれませんが,Macユーザーの方には手放せなくなる機能です.

Apple Watch×Mac

Apple WatchにはMacのロックを自動で解除する機能が搭載されています.これはApple WatchとMacのBluetoothを使って実現している機能です.
Bluetoothとは無線通信の一種です.このBluetooth通信がMacとApple Watchの距離を感知して,近い状態でMacを使おうとすれば本人だと認識してロックを解除し,遠い状態では本人ではないとしてロックの解除は行いません.Apple Watchを使ってMacを開くと,Apple Watchに”Macを開きました”という通知が届くので,万が一他の人が開いた場合でもすぐに気付きます.

自動ロック解除のために必要なこと

この機能を使うためにはいくつか必要なことがあるので確認します.

対応しているApple WatchとMac

まず当然ですが,使っているMacとApple Watchがそれぞれこの機能に対応していなくてはなりません.対応しているものはこの表の通りです.(Apple ホームページより引用)

watchOS 3 以降macOS Sierra 以降*
Apple Watch (第 1 世代)
Apple Watch Series 1
Apple Watch Series 2
Apple Watch Series 3
Apple Watch Series 4
MacBook (Early 2015 以降)
MacBook Pro (Late 2013 以降)
MacBook Air (Mid 2013 以降)
Mac mini (Late 2014)
iMac (Late 2013 以降)
iMac Pro
Mac Pro (Late 2013 以降)

簡単にまとめると,OSがwatchOS3以降のApple WatchOSがSierra以降で2013年以降に発売されたMacはこの機能に対応しています.

そして,Apple WatchもMacも両方ともWi-FiとBluetoothをオンにしておきましょう.

Apple ID 2 ファクタ認証

この機能はApple IDで連携するApple WatchとMacを認証するので,同じApple IDでApple WatchにもMacにもログインしておきます.

最近のApple IDのログインには2ファクタ認証という技術が用いられています.これは認証を2重にしてセキュリティを強化する認証方式です.少し難しい話に聞こえますが,簡単にいえばセキュリティが高まるよ!という話です.

実はこの機能は最近のApple製品では,買ってきて最初に設定をするときに,オンにするよう勧められています.指示通りに進めていれば基本的にはオンになっているはずです.なので,ここでは設定方法についての説明はスキップしたいと思います.もしオフに設定されていたらこちらのホームページを参考にオンにしてください.

設定

この機能はMacから設定します.

まず,Macでシステム環境設定を開きます.


その中のセキュリティとプライバシーをクリック.

最後にApple WatchでこのMacのロックを解除できるようにするにチェックを入れたら完了です.これでApple WatchでMacのロックを解除できるようになりました.

実際にApple Watchをつけた状態でMacBookを開くと,パスワードの入力なしで自動でログインしてくれます.


まとめ

Macを使うときにまずやらなければいけないのがロックの解除
それを自動化できるのは想像以上に便利です.陰ながら生活を便利にしてくれるApple Watchです.