言語変化のモデリングはS字に似る?
先日、Youtubeを観ていて下記の動画に出会った。
https://youtu.be/qKmOS7RhS6c?si=PTHbzu34CQ0DHCGj
この動画の中で 面白い研究を見つけたので残しておきたい。
それが言語変化はS字のカーブを描くと言うものだ。
この動画ではAitchisonというイギリスの言語学者の研究を例に言語変化のモデルを説明している。
その研究によれば言語変化、例えば単語の新しい言い方は最初はゆっくりと始まっていき、ある一定時点から急激にそして最後にまたゆっくりと変化していき、最終的にその新しい言い方が定着すると言うことをモデル化している。
つまり、最初の段階では言い間違いだったものが、誤用、ゆれと一般に広まっていき、最終的には正しい言い方として定着するのだ。
Aitchisonはこれをダンスになぞらえて、slow, quick, quick, slow と表現しているらしい。なんとも風流である。
そして、この変化は見るとわかるようにS字のようなカーブを描いている。
このことから言語変化はS字カーブを描くという表現ができるようだ。
なぜ、S字カーブになるのかも解説されているので是非動画を見てほしい。(もしくは別記事で投稿するかも)
参考文献
- 講義「言語変化の統計理論入門」(横山詔一)/言語学レクチャーシリーズVol.8 https://youtu.be/qKmOS7RhS6c?si=rpBTgSpw6LqhHA-m
- Aitchison, J. (1991) Language change: progress or decay? 2nd ed. Cambridge: Cambridge University Press.