言語の音声面での研究


言語というものには様々な側面がある. 本ブログで取り上げている多くの内容は文法に関連するものであるが, 言語は他の複数の要素にも分解できる. 例えば, 言語に用いられる「単語」や「意味」といった単位である. その中で, 今回は「音声」という単位に着目したい. この音声という単位に焦点を合わせて, 言語を研究する言語学の一分野として音声学というものがある. この音声学では, 我々が言語を話す際に使われている音 (speech sounds) を対象に研究を行う. 加えて, この話すという行為を改めて考えてみると次の三つのステップがあることに気がつく.

  1. 話者が音声を発する
  2. 音声は空気の振動となり伝播する
  3. 聴取者が音声を理解する

音声学では, この三つのステップに合わせて細分化された分野を有している. それが下記の三つである.

  • 調音音声学 (articulatory phonetics) ← 話者が音声を発するステップ
  • 音響音声学 (acoustic phonetics) ← 音声は空気の振動となり伝播するステップ
  • 聴覚音声学 (auditory phonetics) ← 聴取者が音声を理解するステップ

参考文献

  • 斎藤, 純男, 田口, 善久, & 西村, 義樹. (2015). 明解言語学辞典. 三省堂. https://ci.nii.ac.jp/ncid/BB19119305

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