子音をまとめたチャート.


人間の言語は大別して二種類の母音 (Vowel) と子音 (Consonant)に分けることができる. 今回はその中の子音 (Consonant)に焦点を当てたい.

子音の特徴としては肺からの気流が喉頭から上のどこかの器官によって妨害されるというものがある. そして, この妨害された部位によって異なる子音が産出される.

こういった異なる音をまとめた国際的な表記法として国際音声記号 (International Phonetic Alphabet)というものが存在する (以降, IPA と表記する). このIPA の中から子音がまとめられた表を引用したい.

おそらく中学や高校の英語の授業で教科書に載っている単語の横や辞書を引くと書いてある不思議な記号があったかと思うが, あれは IPA を用いて表記した発音記号である.

この表を見ると左側から Bilabial (両唇的) で始まり, 右側の Glottal (声門的) で終わっている. つまり, 左から順に器官の外側から内側に調音点がまとめられた図になっている.

加えて, 縦軸には調音法 (どのように音を出すか) がまとめられており, 調音点と調音法の組み合わせで該当する子音の IPA が一意に定まるようになっている.

参考文献

  • 斎藤, 純男, 田口, 善久, & 西村, 義樹. (2015). 明解言語学辞典. 三省堂. https://ci.nii.ac.jp/ncid/BB19119305
  • 川原繁人. (2018). ビジュアル音声学.
  • IPA Chart, http://www.internationalphoneticassociation.org/content/ipa-chart

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