ヒトと他の動物の違いの研究


ヒトの言語研究の難しさは,(賛否両論はあるが)これほどの言語能力は他種には見られないために,研究で頻繁に用いられる比較研究を行えないということが,難しさの一因であると言える.

Yang (2013)はこの点に対して興味深い提案をしている.

Only human children will go on to acquire language, but establishing a common starting point before full-blown linguistic ability may reveal the transient stages in the evolution of language.
(Yang 2013)

実際に言語を獲得するのは人間の子どもだけであるが、本格的な言語能力に至る以前に共通の出発点を明らかにすることで、言語進化の一時的な過程(遷移段階)を浮かび上がらせることができるかもしれない。
(ChatGPT 訳)

これは私の感覚での話になるが,共通の出発点というのは比較言語学の「共通の祖語」を思い出すフレーズだ.実際,ヒトの言語はその特異性と共に他の種との共通性も指摘されている.この方向から比較言語学のように花開く研究結果が出るかもしれない.

参考文献

  • Yang, C. (2013). Ontogeny and phylogeny of language. Proceedings of the National Academy of Sciences, 110(16), 6324-6327.

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