概念内容と解釈


引き続き, 認知言語学の観点から意味の勉強をしている. 以前にも投稿した通り, 生成文法においては, 認知言語学よりも意味に踏み込む割合が少ないように感じる. そのため意味に向き合おうと思った場合, 認知言語学の発想を用いることは有益だと考えられる. その中で意味というのは, conceptual content(概念内容)とconstrual(解釈)の両方から構成するという次の内容を引用する.

Most broadly, a meaning consists of both conceptual content and a particular way of construing that content. The term construal refers to our manifest ability to conceive and portray the same situation in alternate ways.

(Langacker, 2008, p. 43)

意味において, 概念内容を想定することは最もオーソドックスな方法の1つと言えるであろう. そこに付随して解釈という観点から意味を捉えることは, 非常に認知的な文脈であり, 生成文法をやっていた私としては, こういった点が文字通り認知言語学の特徴を表しているように感じる.

参考文献

  • Langacker, R. W. (2008). Cognitive grammar: A basic introduction. Oxford University Press.

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