fMRI はどのように運用されているか.


以前の投稿から, 言語を実証的に考える際に「脳」という器官は不可分であり, その脳を研究するためには fMRI や MEG といった様々な機器が使用されていることをまとめた.

普段一般的に生活していると, fMRI は例えば怪我をしたときなどに使うようなものであり, 日常的かと言われれば基本的にはそうではないであろう. しかし, この fMRI も冷静に考えてみると, 非常に複雑な機器であり, なおかつその特性から様々な制限があることがわかる.

今回は, その制限を改めて見てみたい. Naganawa (2014) は次のようにまとめている.

装置の価格は 15 億円以上で, 高価な液体ヘリウムを大量に使用するので, 年間 5 千万円程度の維持費もかかる. 装置の重量も重く, シールドを含めると 400 トンを超えていたが, アクティブシールド装置の開発で今後は 35 トン程度となる. それでも, 高層ビルに入れるのはハードルが高く, 固い地盤の上に平屋の独立建屋が必要で, 10 メートル以内には車などの動く金属体が入らないことが装置の安定稼働に必要である. つまり十分なスペースと資金のある, ”体力”のある研究施設でしか保有できない装置である.

(Naganawa, 2014, pp. 2-3)

これを見ると, 費用は当然であるが, 冷静に重さなどの関係で高層ビルに設置できないことや, 車が近づけないなど, その属性・特性によって, 普段は意識していないようなものも大きな制約になることがわかる. 改めて, こういった機器の発達には感謝しなければならない.

参考文献

  • 長縄慎二. (2014). 7テスラMRIについて. 健康文化, (49).

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