User Friendly であること


2026年の今を生きる我々は,言わずもがなであるが,コンピューターと切っても切れない関係の生活を送っている.

現在のコンピューターはGUIベース,いわゆるグラフィカルなものを特徴とした,非常に使いやすいインターフェースで一般的に普及している.

一方,過去を振り返ってみると,この使いやすさ(言うなれば「ユーザーフレンドリー」であること)に対して,非常に興味深い指摘をしているDijkstra (1984)の一節がある.

Take, for instance, “user-friendliness”. Taken literally, this is like the term “motherhood”: nobody can be against it, so it means nothing. And hence, if the term “user-friendliness” is given a meaning, it must be a terrible euphemism for something else.

(Dijkstra, 1984, p. 5)

賛否両論があることは間違いないが,この一節を見れば,道具が人間に合わせすぎることで人間側が論理的に推論する能力を失ってしまう可能性を示唆している.

これは今のAIにプロンプトを投げれば大抵の答えが返ってきてしまう時代にも通用する指摘であると言えるだろう.

参考文献

  • Dijkstra, E. W. (1984). The threats to computing science.

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