チョムスキー階層で触れたオートマトンについて。
チョムスキー階層(Chomsky hierarchy)の投稿で下記に触れた。
- 有限オートマトン (finite automaton)
正則文法 (regular grammar)
本投稿ではまず、このオートマトン (automaton)とは何かということについて学びたい。
オートマトンは一言でまとめると、外部からの入力によって内部の状態が遷移する構造を持つ系と言える。
これは我々の生活のあらゆるところで見られる。例えば、(守屋 2009)は自動販売機を例に説明している。
自動販売機は外部から硬貨と言う入力を受ける。
その硬貨によって自販機の内部では、 金額の状態が遷移する。
入力を連続で受け、金額の状態が最終的に目標の金額に達した時、目的が達成される。
(この説明は、私の中で1番わかりやすい説明であった。)
これはつまり外部から効果と言う入力を受け付け、それにより自動販売機の金額と言う内部状態が遷移する構造を持っている体系と言える。
これがオートマトンのイメージである。
この思考系は 発想は非常にシンプルでありイメージしやすいものだが、 その汎用性発展性は高く、コンピュータサイエンスの基礎において非常に大きな貢献をしており、 情報系の理論の導入として採用されているような概念である。
参考文献
- 新屋良磨. (2017). オートマトン理論再考. コンピュータ ソフトウェア, 34(3), 33-335.
- 電子情報通信学会 知識ベース 1-1 オートマトン
https://www.ieice-hbkb.org/files/ad_base/view_pdf.html?p=/files/06/06gun_02hen_01.pdf#page=2