約20年前の記録


現代の生成AI技術の発展は目覚ましく, もはや誰もがみな, コンピューターが自然言語を扱えることを知っていると言える.

他方, これが当然のことになったのは, いわゆる「ChatGPTモーメント」, ChatGPTの出現が大きいであろう.

裏を返せば, それまではコンピューターが自然言語をここまでうまく扱えるようになるとは, 一般的には思われていなかった.

そこで今回はBaker (2008)から引用して, 2008年のコンピュータプログラムと人間言語に関しての一説を見てみたい.

Yet although computer programs can now beat the best chess players in the world, no artificial system exists that can match an average five-year-old at speaking and understanding English. The ability to speak and understand a human language is thus much more complex in objective terms than the tasks we usually consider to require great intelligence.

(Baker, 2008, p. 8)

この当時, コンピューターはチェスを非常にうまくこなせていたが, 5歳児の言語は扱えなかった. これを見て, 当時の学者は人間の言語を話すことや理解することの複雑性を説いていた.

一方, 現在の2026年では, コンピューターはチェスもできるし, 言語も話せるようになった. これを言語学的な文脈で捉えるか, 工学的な文脈で捉えるかで大きく意味合いが変わってくるが, 少なくとも過去にできなかったことが現在では可能になったということだけは事実であろう.

参考文献

  • Baker, M. C. (2008). The atoms of language: The mind’s hidden rules of grammar. Basic Books.

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