最近,「イギリスの大学院入学した時にはどうやって英語勉強したんですか?」という質問をよく受けるようになって来たので,私自身の備忘録としても英語の勉強法をまとめておきたいと思います.

今回はListening編.

初回にお話しした通り,このシリーズはReading→Listening→Writing→Speakingの順番で進めています.(初回の話をベースに今回も進めていくので,初回をお読みで無い方は先にこちらの記事を読んで頂けると幸いです.)

https://the-5-avenue.com/how-to-study-english/

そして,前回はReadingについての記事を書きました.

https://the-5-avenue.com/how-to-study-english-reading/

今回はListening編です.

Listeningを2番目に勉強する理由

ListeningもReadingと同じでインプットに分類できます.繰り返しになりますが,インプットがなければアウトプットはできないと私は思っています.そこでReadingの次に勉強するべきだと思うのが,Listeningです.

ListeningはReadingと同じインプット側に属しますが,しかし,Readingと違うのはListeningは瞬間的な要素が強いことです.例えば,Listeningのテスト中についボーッとしてしまって気が付いたら問題を聞き逃していた,なんてことを経験したことはないでしょうか?(もちろん,実際の会話では聞き逃してしまったら,「ごめん,ボーッとしてた.もう一度言ってもらえる?」と聞き返すことも可能ですが.)

こうしたことから,ListeningはReadingと比べると自分のペースで進めるのが少し難しい領域になります.なので,完全に自分のペースで進められるReadingを行った後で,勉強した方が良いのではないかと私は考えました.

私のListening勉強で使っていた教材と勉強法

Listeningには当然,音源の教材が必要になります.なので,私が使っていた教材を紹介し,それをどのように使っていたのかを解説します.

BBC

https://www.bbc.com

日本のNHKにあたる,イギリスの国営放送局BBCのホームページです.その中でもこちらのコンテンツをフル活用していました.

BBC LEARNING ENGLISH
http://www.bbc.co.uk/learningenglish/

このコンテンツはBBCが英語学習者に向けて無料で配布しているコンテンツです.日本で例えるなら,NHKが日本語を勉強している人たち向けにコンテンツを配布しているようなものです.
国営放送だけあって,きちんとした内容のものですし,それが無料で利用できるのだから使わない手はありません.

このコンテンツの中にEnglish at Universityというものがあります.私は大学院生としてUniversityに行く予定だったので,このコンテンツを中心に勉強していました.他にもEnglish at Workといったものもあるので,仕事で英語を使う方はそういったコンテンツをお勧めします.

この教材をメインにiPadで学習を進めていました.個人的にはこういうブログを運営しているだけあってiPadをはじめとするApple製品が大好きなので,iPadをお勧めしてしまいますが,Listeningの勉強はタブレットとスタイラスペンがあると捗ります.なぜなら,Listeningの特性上どうしても 音声データとスクリプトが必要になるからです.そこにタブレットがあると両方をタブレット内にまとめておくことができるので,どこでもさっと勉強できるようになります.このフットワークの軽さは勉強をするための環境づくりという点でとても有益な投資になります.

iPadを使った勉強法はこちらをご覧ください.

https://the-5-avenue.com/ipad-bbc-study/

シャドウイング

Listening力を効率的に上げる勉強法があります.それがシャドウイングです.

シャドウイングとは英語のシャドウ,つまり影を意味する言葉から来ています.聞こえてくる英文を全て聞き終わって自分で繰り返すのではなく,聞こえた瞬間から影のように追いかける勉強法です.

本田圭佑さんが実際にシャドーイングに挑戦している動画があったので,紹介します.

これ,正直に言って最初の方はめちゃくちゃ難しいです.慣れるまで何度も繰り返す必要があります.

とても難しいので,4つのステップに分けて挑戦していました.
私が実際に行っていたのは下記のような感じです.

  1. まず,全体を聴く
  2. スクリプトを読んで確認する(わからない単語などはここで確認する)
  3. 聴きながらスクリプトを読む
  4. シャドウイングに挑戦する

これらを何回も繰り返していました.

そして,iPadの多くのアプリは再生速度を変える機能があります.この機能を使えばより効率的に学習を進められます.そういう点でもiPadは個人的にオススメ.

シャドウイングは慣れるまで本当に難しいですが,その分効果がある勉強法だと思います.(もちろん向き不向きはあるでしょうが)

インプットがなければアウトプットはできず

私はインプットが無ければアウトプットは出来ないだろうと考えています.そのためにまず,インプットを重視して勉強していきました.これでReading,Listeningというインプットの部分が終わったので次回はアウトプットのWritingに移りたいと思います.