最近,「イギリスの大学院入学した時にはどうやって英語勉強したんですか?」という質問をよく受けるようになって来たので,私自身の備忘録としても英語の勉強法をまとめておきたいと思います.
今回はWriting編.
今まで,私の英語の勉強法の基本編,Reading編,Listening編を書いてきました.
そして今回はWriting編です.
Writingを3番目に勉強する理由
このシリーズも3回目の投稿になりました.いよいよアウトプットのお話になります.
今までのReading,Listeningはインプットの側に属するものでした.何度も書いてきましたが私はアウトプットのためにはインプットが必要だと考えています.そして,前回まででインプット編が終了しました.
今回からはアウトプット編.
アウトプットも2つの観点,つまり瞬間的か瞬間的ではないか に分けることができます.そして,Writingは瞬間的ではないアウトプットと言えるでしょう.
なぜなら,WritingもReadingと同様で比較的自分のペースで勉強しやすい分野だからです.「これって英語で何ていうんだろう?」と思えば,辞書を引いたりネットで検索したり,一度立ち止まることが簡単に出来ます.一方,Speakingはより瞬間的な要素が求められるので,会話中に「ちょっと待って,これ英語で何ていうか調べるから!」ということはWritingに比べると難しいですし,そもそも「ちょっと待って,これ英語で何ていうか調べるから!」ということを英語で何ていうか知っていないといけません笑.
私は自分のペースで進められる分野で,落ち着いてじっくりと身につけた後で自分のペースでは進められない,難易度の高い分野に進んだ方が上達は早いと思います.それにWritingは後で見返すことができるものだからこそ,細かいミスを直していくのに向いています.だからSpeakingよりもWritingの方を先に勉強するべきだと思うのです.
私のWriting勉強で使っていた教材と勉強法
私はWritingはほとんどIELTS対策の勉強しかしていませんでした.なので,紹介できるものもIELTS関連のものばかりになってしまいます.
IELTS-Exam.net
https://www.ielts-exam.net/academic_writing_samples_task_1/
こちらのサイトでは,IELTSのWritingタスクの疑似問題をたくさん用意してくれています.しかも,無料です.そもそもIELTSのWritingタスクは程よく思考力が求められるものが多いです.特にTask2では社会問題などに触れて考えを述べる問題設計がされています.そこでは広範なボキャブラリーを求められるので,必然的にインプット量も増えていきます.さらにReading編でお話ししたBBCもこうしたボキャブラリーを増やすのに役立ってくれるでしょう.
Writingをする→足りない部分を把握する→Readingでインプットをし直す というサイクルは効果的だと思います.
スコアに直結!IELTS徹底対策テキスト&問題集
以前紹介したこちらの本の中にもWriting対策と疑似問題があったので,こちらも活用していました.こちらではIELTS対策の際に便利な表現がたくさんまとまっていたので重宝しましたし,IELTS対策の英語って結構日常生活でも応用可能なものがあって,汎用性の高い表現がわかりやすくまとまっていたのだなと感じました.
ただ,主眼は当然IELTS対策なのでIELTSは関係ないという人にはあまりお勧めできないかな・・・
English Grammar in Use Book
私が使っていたのはこちらですが,新版も出ているようです
他に文法を基礎から学び直したいと思って,こちらの本を使っていました.本当かどうかは知らないですが,世界中で売れているという噂を聞いて購入したものです笑.
その噂はさておき,内容は実にいいものでした.例えば,過去形と完了形の違いが分かりやすく解説されていたり,こういう場合はどちらを使うべきか?といった問題がまとまっていたりと非常に役立つ内容でした.
しかし,全て英語で書かれているので,本当に0から勉強したい場合は他の参考書の方がいいかもしれません.
勉強法
ここからが問題なのですが,Writing,Speakingといったアウトプットの分野は答え合わせが非常に難しいです.難しいというか,ネイティブかそれに準ずる人が身近にいないと答え合わせができません.
Reading,Listeningは例えば,問題集を買えば答えもついているので,問題を解いて答え合わせをするということが一人でも進められます.しかし, Writing,Speakingは自分で確認もできませんし,決まった答えもありません.なので,回答をチェックしてくれる誰かが必要になります.
私は主に3つの場所で,その誰かを探しました.
大学
当時の私は大学生でした.大学には当然,語学の先生がいます.さらに,おそらく多くの大学でオフィスアワー(授業ではない時間に,個別にアポを取って教員の方から指導を受けれる時間)があると思います.私の実感としては,このオフィスアワーを使っている学生は多くありません.なので,その時間をほぼ独占できます.そこで私は授業をとった先生に相談して,毎週オフィスアワーの時間に自分が書いたものを持っていき,添削指導をして頂きました.
しかし,これは学生だけの特権だと思います.周りにそういった頼れる人がいない場合はどうするかというのを次にお話しします.
HelloTalk
HelloTalkというアプリがあります.
これはランゲージエクスチェンジをするためのアプリで,自分の母語と学びたい言語を登録すると,マッチングをしてくれるアプリです.
例えば,母語が日本語で英語を学びたいと登録するとします.一方,世界のどこかには別の誰かが母語が英語で日本語を学びたいと登録しています.このアプリはそんな人々マッチングしてくれるのです.
そして,利用料は基本的に無料です.(一部有料のサービスもありますが,私は無料の部分だけで使っていました.)
ここでマッチングした人と友達になって添削をお願いするのも一つの方法でしょう.代わりに,こちらは向こうの添削をしてあげると親睦も深まります.
ただ,こういったアプリにつきものなのは,どうしても出会い目的の人や詐欺まがいの人,個人情報を聞き出そうとしてくれる人などがいることです.もちろん,多くの人は純粋に言語を学びたいと思っているはずですが,そういった本来の目的とは違うもののためにこのアプリを使う人もいるので,身の安全には充分に気をつけてください.
DMM英会話
お金がかかってもいいという人はDMM英会話がオススメです.オンラインの英会話コースですが,講師の方が数え切れないほど多くいて,丁寧な指導をしてくださる方が多いです.さらに,国籍もアジアからヨーロッパまで幅広い国の方々とお話しできるので,シンプルに楽しい.当然,お金を払っているので向こうも真剣に向き合ってくれます.HelloTalkはどうしても友達の延長線上なので,ルーズになりがちなことがありますが,DMM英会話ならそれはないので安心です.
さらにお金がかかるといっても,最安プランなら月6,480円(税込)で利用可能です.1レッスン209円なので,そう考えるととてもリーズナブルな価格ではないでしょうか.
添削してくれる人を探すのがカギ
冒頭でも述べたように,Writingは添削が必要です.なので,添削してくれる人をいかに探すかが重要になるでしょう.しかし,同時にWritingはSpeakingと違って見返すことができるので細かなミスに気づくことができます.もし,足りない部分があればインプットに戻ればいいだけです.
良い人が見つかることを祈っています.