神経言語学の研究項目
神経言語学は端的に言えば、言語を処理する際の脳内のメカニズムを明らかにしようとしている学問だと言えるだろう。
もう少し具体的に言えば、言語が脳のどの部分で処理されるか、そしてそれらの脳領域がどのように連携して言語を産出し理解するかを考える学問であると言える。
この学問についての 発表資料を作っているのだが、 その際、この学問における重要な研究項目を羅列してみた。 今回はその覚書である。
・言語能力の神経基盤
言語が脳のどの部分で処理されるか、そしてそれらの脳領域がどのように連携して言語を産出し理解するか。
・発達と言語学習
言語の能力がいかに発達するか、どのように学習が影響を与えるか。
・Multilingualism
多言語話者がいかに言語を扱うかを脳科学的に扱う。また、 第一言語と第二言語での脳活動の差異を調査する。
これらが神経言語学の基本的な研究内容だと考える。
これらで重要なのは言語能力に対して産出と理解 と言う2つのプロセスから研究していくことであろう。 言語能力と言うと一般的には産出と理解も両方含まれるが、 そのプロセスは脳科学的には大きく異なる。