Praatで音声を分析してみる。
以前、Praat という音声分析ソフトを紹介した。
pitch analysis (ピッチ分析)やformant analysis (フォルマント分析)等ができる優れもののフリーソフトウェアである。
今回はその Praat を用いた音声分析の例を紹介したい。
今回は例として下記の3つの音声を録音して可視化してみた。
- おじさん
- おじいさん
- おじいさん(さ にアクセントを置く)
画面上部には波形が表示され、画面下部には強勢などが表示されている。左の側から3つ塊が並んでいるが、それがおじさん、おじいさん、おじいさん(さ にアクセントを置く)である。
例えば、青い線を見ているとおじさんは右肩下がりの線が続いているが、おじいさんは一部で右肩上がりの線が発生している。
これはおじいさんのいの部分に該当する。
こういった形で音声を可視化することで客観的な発見ができるようになる。
他にも、一番右の塊には他の2つよりも高い位置に発生している青い線が見てとれる。これはまさにおじいさんの さ にアクセントを置いた時の可視化である。おじさん、おじいさん、おじいさん(さ にアクセントを置く)で異なった結果が現れていることがわかるだろう。
参考文献
- Boersma, Paul & Weenink, David (2024). Praat: doing phonetics by computer Computer program. Version 6.4.07, retrieved 17 March 2024 from http://www.praat.org/