専門用語の訳


以前の投稿で, NotebookLMを使用していることについて述べた. このサービスは, いわゆるRAG(Retrieval-Augmented Generation)を構築するシステムであり, PDFを格納するだけでそれを参照できるため, 非常に便利なツールである.

他方で, 学術論文は基本的に英語で書かれており, それに対して日本語で質問すると, 誤った訳, とりわけ専門用語が適切に訳されない例が多く見受けられ, その点は不便であった.

そこで対処方法として, Custom Promptに特定の単語を指定の訳語で翻訳するよう定義する方法を考案した.

例えば, 私は等位構造を研究しているため, “Coordination Structure”という文言が含まれている文章を読むことが多い. 他方で, これは専門的な用語であるため, 適切に翻訳されない場合が多々あった.

そこでCustom Promptに “Coordination Structure” は「等位構造」と翻訳するよう設定すると, それ以降, 適切に翻訳がなされるようになった. NotebookLMのCustom Promptは500字までしか定義できないため, 多くの内容は定義できないが, それでも10個程度の単語であれば設定することは基本的に可能であろう.

これにより, 使い勝手が格段に向上する.

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