言語音を作り出す作業.
人間の言語は多くの場合, 音声を介して伝達される. この際の言語音は大別すると母音 (Vowel) と子音 (Consonant) の二種類が存在する. この二つは, 日常的な会話や, とりわけ学校の語学の授業で耳にした事は多くの人があると思うが, 改めてこの二つがどう違うかということを確認しておきたい.
- 母音
- 喉頭から上の部位で妨害が起こらず, 肺からの気流が放出されることで作られる音
- 声帯の振動で音が作られ, 舌や唇を動かして変化する声道の形状によって異なる音を作り出す
- 声帯の振動によって音を作り出すため, 通常母音は有声である
- 子音
- 肺からの気流が放出される際にどこかの部位で妨害が発生し放出される音
- 基本的なものは下記の二点で差が作られる
- 調音点: 音を出す際に使う器官の場所
- 調音法: 音を出す際に器官をどのように使うか
簡単にまとめると, 母音は肺から妨害されずに外へ放出される音であり, 子音は放出される際にどこかの器官で妨害が発生する音である.
我々の人間言語はこの二種類の音を基本的な構成要素として利用し, その組み合わせで様々な弁別性を有した要素を産出してコミュニケーションに用いている.
参考文献
- 斎藤, 純男, 田口, 善久, & 西村, 義樹. (2015). 明解言語学辞典. 三省堂. https://ci.nii.ac.jp/ncid/BB19119305
- 川原繁人. (2018). ビジュアル音声学.