学習ノート Child Language Development lecture 2a の続き
実際の現実と認識は往々にして違うものである。
このビデオがそれを如実に表しているだろう。
人間の認識はその時注目しているものや、周りの環境などによって左右されてしまう。では認識とはなんであろうか。
認識とは、存在している情報・状況を理解するために感覚情報を用いて解釈する作業である。これは環境からの受動的な情報だけでなく、個体の記憶・予想・注意からも形成される。
例えば、消失音の知覚的復元という現象がある。単語の一部が咳などの別の音に置き換えられても認識できるという現象だ。大人なら誰しも可能であるという研究もある。これは正しい音を補完するための言語知識と結び付いているからだと考えられる。
認識はmindによって調整される。そしてmindは経験とinputを解釈する。mindは物理的なでデータの先にゆく。
このmindによって構成されるものがUGであると考える。
つまりUGとは、いかに言語獲得が可能になっているかを示した説明であり、獲得自体の理論ではない。
言語獲得を研究する際には、獲得自体の理論が必要となる。
それは全ての研究において、それぞれの理論・モデル・パラダイムが必要となるからである。理論はその分野での研究の方向性を示すし、仮説の検証を可能にするからだ。
子供の言語獲得には様々な要素がある。そのためUGだけでは説明しきれない。
UGはインプットとして言語情報をどうやって特定し保存するか経験より優先させるべきフォーマットとして脳が認識するかを考える。そしてUGは言語獲得のガイドであり制約である。
子供はUGからSLGへと言語の文法を構成していく。