言語を研究する際の研究目的の分類。


言語は複雑怪奇な研究対象であり多面的な研究が可能だ。

以前、投稿したチューリングパターン等の複雑系からのアプローチや、Leech のポライトネスの原理等の運用的な側面からのアプローチも言語という対象を別々の側面から研究していると言える。

しかし、研究アプローチは違えど根本的な目的はある程度の形に収斂できそうだ。

樋上 (2012)がこの言語研究の目的をうまく整理していたため引用したい。

1英語とか日本語とかの言語を話す人間の心/脳の中にあると思われる知識のシステムとはどのようなものか。
2この知識は、どのように獲得されるのか。
3この知識は、どのように用いられるのか。
4この知識は、脳の中でどのように形成されるのか。
5言語は、ヒト種にどのように進化してきたのか。
(樋上 2012)

1はInternalised Language に通じるし、そのまま2 のLanguage Acquisition の話にも繋げられる。3 はExternalised Language と捉えられ、4 は神経言語学の話につながる。最後の5 は広範な分野に広がる。

このように目的を分類をする行為は話を円滑にし研究目的を詳細に検討することを可能とする。

参考文献

  • 樋上勲, & ヒカミイサオ. (2012). 言語習得のメカニズムー核心と周辺をめぐってー. 大阪観光大学紀要, 12, 81-86.

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