世代間で継承される文化的進化


言語能力が人という種に特有のものであるならば, その能力自体も進化学上のストーリーに照らし合わせて検討されなければならないと考えられる. Mendívil-Giró (2019)はこの点を改めて強調して提示しており, 特に近年私が関心を寄せる言語の外在化の多様性について興味深い記述を残している.

The simpler hypothesis is that linguistic change is the result of a change in some aspects of the lexical interface during its transmission from generation to generation. These mismatches are processes of reanalysis. When a process of reanalysis spreads throughout a population, it is called a linguistic change.
> (Mendívil-Giró2019)

より単純な仮説としては、言語変化とは、世代から世代への伝達の過程で語彙インターフェースのある側面に変化が生じた結果であると考えられる。こうした不一致は再分析の過程であり、再分析の過程が集団全体に広がったとき、それは言語変化と呼ばれる。
(ChatGPT訳)

この論の中では,語彙インターフェースという概念を仮定し, 言語変化はこの語彙インターフェースの変化に起因するものであると提案する. これにより, 内的な計算システムは普遍的に共有される一方で, 外的な表現が多様な形態を呈する理由が説明されると考えられる. すなわち, 人間の言語は生物学的な基盤を共有しつつ, その表出形式のみが歴史的変化によって多様化するという理論的枠組みを提案できるのが非常に興味深い.

参考文献

  • Mendívil Giró, J. L. (2019). Did language evolve through language change? On language change, language evolution and grammaticalization theory (No. ART-2019-114482).

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