投稿者: 
初心の心
言語学，とりわけ現代的な言語学は純粋な記述や分類だけではなく，その裏側にあるメカニズムを考慮するという点で科学的な学問であると言える．それはつまり演繹的な方法で論を進めていくということである．
これに対してCarnie (2021)が非常に分かりやすいまとめをしている．
The method involves observing some data, making some generalizations about patterns in the data, developing hypotheses that account for these generalizations, and testing the hypotheses against more data. Finally, the hypotheses are revised to account for any new data and then tested again.
Carnie (2021, p5)
この方法は、いくつかのデータを観察し、データ内のパターンについていくつかの一般化を行い、これらの一般化を説明する仮説を立て、より多くのデータに対して仮説を検証することを含む。最後に、仮説は新しいデータを説明するために修正され、再度検証される。
Gemini 訳
また，これに合わせて図示したものがあり，私の方でMermaid記法で整形したものを掲載する．
これは基本のきであり，統語論の研究にも当てはまる．他方で，このプロセスを回すためには先人達の礎，つまり先行する基礎研究の知見も必要になる．このことを忘れずに自身も研究に励みたい．
参考文献
- Carnie, A. (2021). Syntax: A generative introduction. John Wiley & Sons.