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ミニマルサーチはいつ行われるか
生成文法の研究では, 様々な操作が仮定されており, またその操作の具体的な内容についても多くの研究者が議論をしている. 他方で, そういった操作の内容とともに重要になるのが, その操作がいつ行われるのかという議論である. 操作のタイミングによって検討内容も変わってくるため, この「いつ起こるか」という議論は理論構築において非常に重要な観点となる. Bode (2024) はその中で, 最小探索 (Minimal Search) は, 統語操作の後に作用することを提案している.
Furthermore, Minimal Search (MS) is suggested to be used post-syntactically. It applies to the output of syntax and inspects sets, which must have been created previously. Notice that the post-syntactic application of the third-factor principle Minimal Search can be derived from its asymmetric nature.
(Bode, 2024, p. 71)
こういった操作が統語操作の前に行われるか, 統語操作中に行われるか, 統語操作後に行われるかは, 非常に重要な論点となる.
参考文献
- Bode, S. (2024). Coordination and the strong minimalist thesis. Routledge.