なぜこれであって, あれでないのか
生成文法は約70年ほどの歴史を持つが, その間一貫して行われてきた取り組みは, 言語に対して説明原理を求めるというスタンスである. これは生成文法以前の言語学が主としていた, 実際の言語現象を記述するような記述的なアプローチとは全く異なるスタンスとなる.
しかし, では言語を説明するというのはどういったことであろうか. またその立場に立った時に, 我々がしなければならない事は何であろうか. Chomsky (2024)では次のように述べられている.
… A true explanation answers the question “Why this, and not that?” The same reasoning has been extended to a number of modules of language (GK), but foundational problems remain and the basic assumptions must be sharpened and modified…
(Chomsky, 2024, p. 4)
真の説明とは, 言語に対して, なぜこうなっていて, なぜああなってはいないのか? という問いに答えるものである. そして我々はこのスタンスを持って, より理論の先鋭化を行うことが必要である.
参考文献
- Chomsky, N. (2024). The miracle creed and SMT. In M. Greco & D. Mocci (Eds.), A Cartesian dream (pp. 3–32).
- 勝愼将. ミニマリストプログラム 30 年の足跡.