非常に面白い記事を見つけた。
その記事はこちらの Can a robot learn a language the way a child does? という記事である。MITのAI研究の論文の紹介記事である。
この記事では、人間の子供の言語習得方法を真似するAIが紹介されている。
説明付きの動画を読み込み、それをもとに言語を関連づけていくということのようだ。
実際、人間でも言語の機微はとらえにくい。シャツは着るものだがズボンは履くものだし、靴下も履くものだが手袋は嵌めるものである。服飾品を身につける動作だけでも、これだけ複雑なのに我々はなんとなくでそれらを適切に使い分けている。これを日本人学習者に教えるということを想像すれば言語の機微の習得がいかに難しいかは感じることができると思う。
それをAIに自ら学んでもらうというのだから凄い。そして記事中でも述べられている通り、これは人間がいかに言語習得を行なっているかを研究するときにも役立つはずである。
先に答えを出してそこから解き方を考えるプロセスが盛んになってきているが、言語学にもやってきたというような印象である。