Series 2 から Series 5へ.
Apple Watch Series 5を使い始めて,約5ヶ月が経ちました.今回は5ヶ月使っての長期レビューです.
2019年の9月にAppleは5世代目となるApple Watch,Apple Watch Series 5を発表しました.
私も発売日当日に手に入れ,以来1日たりとも欠かさずに装着して過ごしています.
それ以前の私は2016年に発表された2世代目のApple Watch Series 2というモデルを毎日使っていました.しかし,3年間毎日使っていたApple Watch Series 2はバッテリーがかなりヘタってしまい,普通に使っていると1日も保たないという時計としては致命的な状態でしたので,Apple Watch Series 5へ買い替えました.
今回はApple Watch Series 2からApple Watch Series 5に買い替えての感想,Series5の良いところをまとめたレビュー記事です.
後日,あまり良くなかった・変化が感じられなかったこともまとめたいと思っています.
1月22日追記:イマイチだった点についても書きました.
比較するApple Watch
最初に今回比較する2つのApple Watchを細かく紹介します.
昔使っていたApple Watch
元々使っていたApple WatchはApple Watch Series 2の38mm ステンレンススチールモデルというものでした.
以下にApple公式ホームページよりApple Watch Series 2 38mm ステンレンススチールモデルの仕様表を引用します.
サイズ
ステンレススチール – 38 mm
縦:38.6 mm
横:33.3 mm
厚さ:11.4 mm
ケース重量:41.9 g
チップ
デュアルコアプロセッサ
内蔵GPS、GLONASSおよびQZSS
特長
内蔵GPS、GLONASSおよびQZSS
50メートルの耐水性能
Wi-Fi (802.11b/g/n 2.4GHz)
Bluetooth 4.0
心拍センサー
加速度センサー
ジャイロスコープ
環境光センサー
Apple Pay
Apple Payに入れたSuicaによる、交通機関の 利用やショッピングの支払い
Apple Payに入れたクレジットカードによる、店舗やアプリケーション内での購入
ディスプレイ
Apple 公式ホームページより
第2世代の感圧タッチ対応OLED Retinaディスプレイ 2倍の明るさ(1,000ニト)
サファイアクリスタル(ステンレススチールケースとセラミックケース)
272 x 340ピクセル(38mm)
電源とバッテリー
リチャージャブルリチウムイオン バッテリー内蔵
最大18時間
磁気充電ケーブル
USB電源アダプタ
2世代目となるこのモデルでは耐水性能が上がり,GPSが内蔵され,さらにSuicaやApple Payが使えるようになった(国内では)初めてのApple Watchでした.今では当然の機能ですが,初代Apple Watchではこれらの機能は使えなかったので,発表当初はかなりの衝撃だったことを覚えています.
実際,このApple Watchはとても素晴らしい製品でした.電池がへたっていなければ,未だに現役で使っていたかもしれません.
今使っているApple Watch
対して,新しく購入したApple Watchは3世代後のApple Watch Series 5 40mm ステンレススチールというモデルです.こちらも仕様表をApple公式サイトより引用します.(表記の順序にズレが見られますが,Apple公式サイトに合わせて掲載しています.)
仕上げ
GPS + Cellularモデル
ステンレススチール
シルバー
特長
GPS、GLONASS、Galileo、QZSS
コンパス
気圧高度計
耐水性能50メートル
電気心拍センサー
第2世代の光学式心拍センサー
海外における緊急通報と緊急SOS
加速度センサー最大32G
ジャイロスコープ
環境光センサー
スピーカー
マイクロフォン
Apple Pay
GymKit
容量32GB
セラミックとサファイアクリスタルの裏蓋
ディスプレイ
40mm
324 x 394ピクセル
759平方ミリメートルの表示領域
Series 3より30%以上大きくなったディスプレイ
感圧タッチ対応LTPO OLED常時表示Retinaディスプレイ
1,000ニトの輝度チップ
S5(64ビットデュアルコアプロセッサ搭載)
W3
Appleワイヤレスチップ
通信方式
LTE、UMTS3
GPS + Cellularモデル
Wi-Fi
802.11b/g/n 2.4GHz
Bluetooth 5.0
電源
リチャージャブルリチウムイオンバッテリー内蔵
最大18時間
磁気充電ケーブル
USB電源アダプタ
サイズ
40 mm
縦: 40 mm
横:34 mm
厚さ:10.74 mmケース重量
Apple公式サイトより
ステンレススチール:40.6 g
このApple Watch Series 5の最大のポイントはOLED常時表示Retinaディスプレイと言われています.以前のApple WatchはWatchと言いながらも,常に時間が確認できるわけではありませんでした.画面は基本消えており,手首をひねるなどして自分にディスプレイを向けた時にだけ画面が点灯する仕様だったからです.
しかし,このSeries 5は上述のOLED常時表示Retinaディスプレイを搭載し,常に画面がついている仕様になり,より時計らしくなりました.
変えてよかった5つのこと
Seires 2からSeries 5に変えてよかったことを5つまとめます.
常時点灯は良い
まずはSeries 5最大の特徴,画面の常時点灯について.
当然ですが,常に時刻が表示されているのは便利です.いちいち時計を持ち上げなくとも,チラッと視線を移せば良いわけですから.
これは特に,人と話している時などに役に立ちます.以前のApple Watchでは時間を知りたければ,画面を自分に向けなくてはなりませんでした.すると,相手にも時間を気にしているということが伝わります.そこで変に気を使わせてしまったり,話の腰を折ってしまったりすることがありました.しかし,Series 5ではそんなことは起こりません.
他にも電車でつり革を掴んでいる時などは,そのまま視線を移すだけなので快適です.
もう一つ,私が常時点灯のありがたみを大きく感じるのはランニングの時です.ランニングの時は,頭を空にして走ることに集中したいのですが,以前のApple Watchでは走行時間などを確認する時に,やはり腕を動かす必要がありました.腕を動かす+目線を下げると目線を下げるだけなら当然後者の方が楽にできます.走る時に少しでも意識のノイズが減ってくれるなら,それに越したことはありません.
なのでランニングの時に,恩恵を感じることが多いです.
処理が速くなったのは良い
Series2からSeries5から変えたことにより,プロセッサもS2というものからS5というものに変わりました.そのおかげでありとあらゆる操作がサクサク動いてくれます.
正直Series 2のApple Watchではアプリの起動などに数秒待つときが多々ありました.令和とは思えないような話です.しかし,現在のSeries 5ではそういったことはまずありません.このサクサク感はSeries5に変えてよかったと感じることの一つです.
さっとスケジュールを確認する時やSiriに何かお願いをする時など,以前は動作の遅さから無意識にiPhoneに手が伸びていたことも,Apple Watchだけで済ますことが多くなったように感じます.日常的に使うものなので,こういう小さいストレスが改善されていくのはありがたいことです.
薄くなったのは良い
Apple WatchはSeries 4でメジャーアップデートされ,本体の厚さが薄くなりました.
数字上は11.4 mmから10.74 mmとたった0.66mmしか変わっていませんが,つけているとより時計らしくなったと感じます.さらに,シャツなどの袖口への収まりも良くなりました.たった0.66mm,されど0.66mmといった感じ.
これは私個人の好みの問題ですが,時計はG-SHOCKのようなゴツゴツした存在を主張するようなものよりも,MONDAINEのようなシンプルで控えめなものの方が好きです.そんな私からしてみれば,薄くなったSeries 5の方がかっこいいと思えます.
なので,薄くなったことは嬉しいですし,今後さらに薄くなってほしいと僕は思います.
一方,ゴツゴツした時計が好きという人ももちろんいるでしょう.なので,これは人によって評価が分かれるポイントになりそうです.
大きい画面は良い
Apple Watch Series 4でのメジャーアップデートは画面の大きさも変えました.
Series 2 | Series 4 |
本体サイズ 縦:38.6 mm 横:33.3 mm 画面サイズ 272 x 340ピクセル | 本体サイズ 縦: 40 mm 横: 34 mm 画面サイズ 324 x 394ピクセル |
この変更により,Series4以降のApple WatchはSeries 3以前のApple Watchよりも画面が30%以上大きくなりました.
画面は大きくなりましたが,本体のサイズはほとんど変わらないため本体に対する画面の割合が増えて,より時計らしい見た目になりました.
当然,画面が大きくなったことにより視認性や操作性もアップします.私個人としては特に操作性の向上をよく感じます.
Apple Watchは,その独特のUIから細かい作業が要求される時があります(アプリ選択画面など).そういった細かい作業に対して,大きい画面が非常に役に立ちます.
新しい文字盤は良い
画面が大きくなったことにより,新しい文字盤が選択可能になりました.新しい文字盤のいくつかは,その大きな画面を活かしたデザインのもので,一目で確認できる情報量が多くなりました.
これもすごい便利な機能です.特に気に入っているのはInfographという文字盤で,最大で8つの情報を同時に表示可能です.この文字盤のおかげで情報量が一気に増えました.
個人的に重宝したのは,海外にいる時.異なる国の時間が同時に表示できるので,友人との連絡をする際に時差に戸惑うことはありませんでした.本当に便利.
まとめ
Apple Watch Series 2からSeries 5に買い替えて感じたのは順当な進化です.画面の常時点灯はApple Watchをまた一歩,時計へと近づけました.そして処理速度と大画面化は,より快適な操作性を提供してくれます.
5回のアップデートを得て,着実に進化してきたApple Watch.今後の発展に期待します.