脳の測定と再現性


脳研究は, その測定技術の発達と共に, 飛躍的に発展してきた. 過去には, 患者が亡くなった後で脳の観察を行う解剖や, 非常に侵襲性の高い手法で研究が行われていたが, 今では, EEG, MEG, fMRIといった非侵襲的で, なおかつ脳の活動を詳細にモニタリングできる技術が用いられている.

これらの技術はさまざまな測定を可能にしてくれたが, 他方でその測定には注意すべき点もあるだろう.

次の1節が示していることは, 非常に興味深い.

This MEG study aimed to identify, in a delayed picture naming paradigm, source-localized evoked activity and modulations of cortical oscillations that show high test–retest reliability across measurement days in healthy individuals, demonstrating their applicability in clinical settings. (Ala-Salomäki et al., 2021)

ここで重要なのは, 異なる人々の測定だけではなく, 「同じ人を測り直しても似た結果になるか」という再現性の問いである. 当然, さまざまな人の比較は重要であるが, 同一人物での測定結果というのも, その測定結果がどこまで信頼できるかという観点で非常に重要である.

参考文献

  • Ala-Salomäki, H., Kujala, J., Liljeström, M., & Salmelin, R. (2021). Picture naming yields highly consistent cortical activation patterns: Test–retest reliability of magnetoencephalography recordings. NeuroImage, 227, Article 117651. https://doi.org/10.1016/j.neuroimage.2020.117651

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