ミニマリストの方向性
言語の科学的な研究を行うには, 以前の投稿でもまとめたプラトンの問題とダーウィンの問題を軸に進めていく必要がある.
Chomsky(2024)はこれを踏まえ, 指針として二つの原理を提示している. それが, principle Sとprinciple Tと呼ばれるものである.
[S] The computational structure of language should adhere as closely as possible to SMT(Chomsky, 2024, p. 3)
[S] 言語の計算構造は、可能な限りSMTに忠実に従うべきである。(Gemini 訳)
[T] All relations and structure-building operations (SBO) are thought-related, with semantic properties interpreted at Cl.(Chomsky, 2024, p. 3)
[T] すべての関係と構造構築操作(SBO)は思考に関連し、意味特性はCIで解釈される。(Gemini 訳)
この2つの原理は, ミニマリストプログラムが作業仮説として提示する非常に重要なものであり, これらに従って言語研究が進展していく点にミニマリストプログラムの大きな特徴がある.
参考文献
- Chomsky, N. (2024). The miracle creed and SMT.