私が日本を出国したのが9/19なので、9/26で1週間になる。ニューキャッスルでの生活の始まりはどんなものか記したい。
9/19の早朝に私は日本を出発した。
予定の便は8:50 羽田発だったので早めに寝る予定だったが、興奮のせいか一睡も出来ずフラフラの状態で家を出た。寝坊しないかだけが唯一の不安だったので、無事飛行機に乗れて一安心であった。しかし、ここから最悪のスタートダッシュを切ることになる。
機内食も美味しく快適な空の旅であったが、強風により予定より遅れて進んでいるとのアナウンスが入った。東京からニューキャッスルへの直通便はないため、私はロンドン経由で行く手筈となっていた。ロンドンに到着してから次の便の乗り継ぎ時間は1時間半ほど。このアナウンスには嫌なものを感じた。
案の定、ロンドンに到着したのは次の便の出発の30分ほど前。急いで次の便に向かうが、税関で止められる。入国審査の際、学費をまだ振り込んでいないと伝えたことが原因だったようだ。支払期限に余裕があったため為替を見ながら振り込むタイミングを見計らっていただけなのだが、あまり良い印象を与えなかったらしい。滞在中の資金はどうするのか?など様々なことを聞かれ、支払期限までに払わなければ不法滞在だぞ!と言われながら入国スタンプを押された。
懸命に入国審査を突破したものの予定の便には間に合わず。カウンターに行くと代替便を用意してくれるとのこと。ホッとしたのも束の間、その代替便は21:00出発とのこと。その時はまだ15:00であった。つまり空港で6時間も待たなければならないのだ。加えて、ニューキャッスル空港から寮までは、大学が用意してくれている送迎サービスを使う予定であった。しかし、到着は22:30になる。私は20年ぶりくらいに公衆電話という遺物を使って大学に電話した。残念ながら送迎サービスは18:00までなのでタクシーを使うべしとのこと。ことごとく予定が狂って行く。
他に選択肢もないので6時間つぶし、代替便に乗って22:30頃にニューキャッスルに到着した。この時すでに日本の家を出てから24時間が経過していた。眠気と疲労で死にかけていた。重たい荷物と体を引きずってタクシーに乗った。ここでいきなりニューキャッスルの洗礼を受ける。
実はニューキャッスルの人々の英語はGeordie Englishと呼ばれ、最も強い方言の一つとして有名なのだ。私はとあるイギリス人に「ニューキャッスルで1年過ごしたら、君はトライリンガルと名乗っていい」とまで言われた。そのくらい我々の知っている英語とかけ離れているのだ。特にタクシードライバーは高確率で地元民なので、タクシーを使う時はGeordie Englishと戦う必要があるのだ。
私の初戦は惨敗であった。理解できたのは5割にも満たなかった。なんとか大学の寮の受付まで送ってもらい、深夜23:00頃に寮の門を叩いた。寮の職員の方々はとてもフレンドリーで(話す英語もフレンドリー)、深夜にも関わらず暖かく出迎えてくれ、紅茶と軽食をご馳走になった。日付が変わる頃にとうとう自室に到着し私の長い旅は冠水した。
しかし、自室には布団がなかったため持ってきたバスタオルで眠るという、最後の最後まで散々な1日であった。
こうして最悪のスタートダッシュを切ったがなんとかイギリスに到着した。様々なトラブルに見舞われたが、全ていい経験になったように思う。今思えば眠れなかったのも、時差ボケを防ぐいい対策になったとまで思っている。
ここまで最悪な始まりもなかなかないと思うので、もしあなたの留学生活のスタートダッシュがうまく行かなくても下には下がいると安心してほしい。
入国審査やタクシーなどについては別の投稿で詳しく書きたいと思う。