言語の品詞とは


言語学, とりわけ生成文法などにおいては, その語の品詞というものを非常によく見る. 例えば, その単語は名詞に属するのか, 動詞に属するのか, 形容詞に属するのか, 副詞に属するのか. そういった様々な品詞が, 我々人間の言語には存在している.

そもそも品詞とは何なのであろうか. 等位構造の研究をしていると, 基本的には「等位構造は同じ品詞(厳密には統語範疇)のものが接続される」と考えられている. 他方で, 以前の投稿でも論じたように, 異なる統語範疇のものでも接続可能な文が存在している.

例えば, 次の文章を見てみよう. この文章では, 形容詞句, 名詞句, 前置詞句がそれぞれ等位接続されているが, これは文法的であるとみなされる.

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一方, これは本来的には異なる統語範疇が接続されているため, 理論的には非文法的であると考えられる.

この観点に対して, そもそも統語範疇の付け方が誤っているのではないかというような発想もできるであろう. つまり, 根幹の部分である「統語範疇(品詞)とは何なのか」という問いは非常に深遠なものであり, これだけで大きな研究課題と言えるであろう.

参考文献

  • Sag, I. A., Gazdar, G., Wasow, T., & Weisler, S. (1985). Coordination and how to distinguish categories. Natural Language & Linguistic Theory, 3(2), 117–171. http://www.jstor.org/stable/4047644

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