今回はChild Language Developmentのレクチャーについてまとめたい。

このレクチャーでは

この分野の重要性

様々な要素が組み合わさっていること

子供のタスク

主要なリサーチクエスチョン

応用

を学んでいく。

言語習得というのは、我々が成し遂げた最も知性的な偉業である。

大人に取っての言語習得というのは、困難な作業である。言語というのは非常に複雑なものであるからだ。

しかし、子供はそれをいとも簡単にやっているように見える。たった数年の間に、形式張った授業などは受けずに、読むことも書くこともできないし、靴紐すら結べないのに、言語はちゃんと習得する。空調の効いた部屋でクラシック音楽を聴いて育っても、外で泥まみれになりながら育っても、平等に言語は習得する。子供の言語習得を防ぐことはできない。

では、子供はどうやって言語を習得しているのか?それを考えるのが、この授業の目的である。そのためにmind/brainの発達を観察し、人類固有の特徴について考える。

そのためには様々な分野を横断する必要がある。言語学では「そもそも言語とはなんなのか?」心理学では「心とはどうやって発達していくのか?」神経科学では「脳はどうやって発達していくのか?」などを研究しているが、全て言語習得に関わる研究である。なので、これらの分野を横断する必要があるのだ。

そもそも、子供の言語習得には何が必要なのだろうか?そこには上述したとおり、様々な要素がある。具体的には、

  • 音声的要素
  • 形態的要素
  • 統語論的要素
  • 意味論的要素
  • 語用論的要素
  • これらを統合した要素
  • その統合に対して他の認知的アスペクト

などが必要だ。

主要な問題

ここで、たびたび議論される大きな問題を2つ見てみよう。

A Nature(生まれ)Nurture(育ち)の影響はそれぞれどのようなものか?

B 発達というのはcontinuous(継続的)なのかdiscontinuousなのか?

はじめにAの問いを見てみよう。

英語の環境下で育った子供は英語を習得するだろう。これはNurture(育ち)の影響と言える。

しかし、それが大人が使っていたものと同じではない時もある。

*My nose is crying. [My nose is running.]

もしくは自発的に何かを発達させるかもしれない。例えば、Homesignなどはその例である。さらに、大人よりも優れた言語システムを構築するかもしれない。Creoleなどだ。これはNature(生まれ)の影響かもしれない。

Nature(生まれ)の役割とは何であろう?

我々生物は、生物学的に何かを学習する機能が組み込まれている。innately guided/leaning by instinct. (Gould& Marler 1987)

もし言語もこのような機能によって習得しているとしたら?その機能がどういうものなのか調べる必要があるだろう。

続けてBの問題に移ろう。

B 発達というのはcontinuous(継続的)なのかdiscontinuousなのか?という問いだ。

これはつまり、乳幼児の時期というのは全く異なった言語(統語的でないなど)を用いていて、それが変化するのか?(オタマジャクシからカエルのように)

それとも、最初から似たような仕組みを有していてそのまま発達するのか。(ライオンがそのまま大きくなるように)という問いである。

1 のコメント

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