言語はどのくらい精巧に設計されているか?


以前の投稿で, 生成文法においてのミニマリストプログラムの目指すべき指針を見た. 今回は, その中でChomskyが挙げている端的な問いと, その問いを問うべく設定された仮定を見てみよう.

How well is language designed? Suppose that a super-engineer were given design specifications for language: “Here are the conditions that FL must satisfy; your task is to design a device that satisfies these conditions in some optimal manner.” The question is: How close does language come to such optimal design?

(Chomsky, 1998, p. 92)

「言語は最適な設計にどこまで近くデザインされているか」これが考えなければいけない問いである. この問いは, それまでの生成文法が持っていた豊かなパラメーターなどとは, 方向性が異なっていることがわかる.

最適な設計ということは, 言い換えれば余剰が生まれない設計と言える. もし豊かなパラメータが設定されている場合, その豊かさは本当に必要最低限のものなのか, もしくは余剰を発生させるものなのか. より少ない過程で論理形式が構築できないかというのが, このミニマリスト・プログラムの主眼であると言えるであろう.

参考文献

  • Chomsky, N. (1998). Minimalist inquiries: The framework (MITOPL 15). Step by step: Essays on minimalist syntax in honor of Howard Lasnik, 89-155.

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