発声学習の収斂進化
収斂進化というものについて, 以前の投稿でまとめた.
今回はさらに, 以前の投稿でまとめている発声学習と収斂進化の関係性について見てみたい.
Thanks in part to comparative and neurophysiological and genomic studies of songbirds, the biological basis for vocal learning is well on the way to being understood as an evolutionarily convergent system: identically but independently evolved in birds and us.
(Berwick & Chomsky, 2016, p. 12)
ヒトと鳴禽類は系統的に遠く離れている. それにもかかわらず, 両者ともに発声学習の基盤を持ち, 似た機能的課題に対しての解決ができている. このようなものの背景が, ゲノム研究などのおかげで進化的に収斂進化したシステムの可能性を示唆しているというのは非常に興味深い.
他方で, だからといって発声学習を持っていることが, イコール人間と同じような言語を扱えるということにはならない. この点は慎重に検討しなくてはいけない点である.
参考文献
- Berwick, R. C., & Chomsky, N. (2016). Why only us: Language and evolution. MIT Press.