文の集合としての言語


生成文法が言語というものを, (おそらく)一般的に使われている「言語」という言葉とは異なる対象として想定しながら研究してきたことは以前の投稿で度々言及してきた. 今回は特に初期の生成文法における言語(language)の想定を見てみたい. 最初期の書物であるSyntactic Structures ではChomskyは次のように述べている.

From now on I will consider a language to be a set (finite or infinite) of sentences, each finite in length and constructed out of a finite set of elements.

(Chomsky, 1957, p. 13)

言語とは, 文の(有限または無限の)集合のことである. これはおそらく言語学をやっていない人々からすれば, 場合によっては違和感があるかもしれない. 言語は実際には単語や文字や音声というようなより細かい単位を持ちながら, 一般的にはそれらをまとめた総体として「言語(language)」として受け止められる.

しかし, 生成文法が扱ってきた言語はそのイメージとはズレる.

参考文献

  • Chomsky, N. (1957). Syntactic Structures. Mouton..

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